平成27年度早稲田大学法科大学院入試、刑事訴訟法のポイント解説

早稲田_27年_刑事訴訟法のサムネ画像です

形式

出題形式は,短い事例を題材にして,小問2問の構成になっています。早稲田大学は本年度から訴訟法の試験を導入しており,形式がこのまま固定化するかは不透明ですが,次年度も同様の形式となっています。

解答の大枠

本問は,強盗殺人の嫌疑でXが通常逮捕されたという事案を題材にして,小問(1)において偽計により得られた自白の証拠能力を,小問(2)において強盗殺人事件の約1年前に発生した別の住居侵入・窃盗事件の嫌疑が新たに判明した場合における勾留請求の可否を問う問題です。

論点

小問(1)について

本問は,偽計による自白に関する問題です。最大判昭和45年11月25日の判例が参考になります。法学部の刑事訴訟法の講義でも必ず扱うような典型的な論点であり,自白法則の趣旨までさかのぼって正確に論じることが求められていると思います。その上で,事実をきちんとあてはめて結論を導くことが求められているでしょう。

小問(2)について

本問は,「逮捕前置主義」に関する問題です。小問(1)同様,逮捕前置主義の意義及び趣旨までさかのぼって論じることが必要です。なぜ被疑者を勾留する場合に逮捕手続きを前置しなければならないのかという原則を述べた上で,かかる原則に例外が認められるかを検討することが求められているでしょう。

なお,実務上は,例えばA罪で逮捕してB罪で勾留することは消極的に解している一方で,A罪で逮捕してA罪及びB罪で勾留することは積極的に解されています。

総評

小問(1)・(2)通じて法学部の刑事訴訟法の講義で必ず扱うような論点がテーマとなっています。対策としては,典型的な論点を,制度の目的,原理・原則に立ち返って正確に理解し論じることができればよいように感じます。

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