平成26年度早稲田大学法科大学院入試、憲法のポイント解説

平成26年度憲法早稲田のサムネ画像です。

形式

出題形式は,短めの事例問題につき憲法上の判断を求めるというものです。司法試験と異なって主張反論型とはなっておらず,憲法上の論点を指摘した上で私見を書くという答案構成になります。

解答の大枠

本問は,名誉権を根拠に週刊誌の出版差止めを裁判所に求めた場合における憲法上の問題について分析することが求められています。

名誉権の憲法上の性質や,表現の自由の保障との関係を明らかにして論じることが求められ,検閲の定義や事前抑制の禁止が例的に許容される条件についても解答が必要となりましょう。その上で,本件事案において差止めができるかについて論じていくこととなります。

論点

出版を差し止める憲法上の根拠が名誉権であることはあまり問題にならないかと思います。

とはいえ,憲法の問題に解答する際には,事案の性質に応じて憲法上の保障根拠を説得的に論じることが絶対に求められます。本問のように事前に出版を差し止める場合,事後の場合と比べて表現の自由の制約の程度は大きいことから,かかる点を意識した解答をすることができればよいように思います。

これらを論ずることで,審査基準の設定も説得力のあるものとなるでしょう。

また,あてはめにおいても,憲法の問題ではありますが,一般的に妥当な判断を示すことが必要でしょう。法律家として社会的に妥当な判断力も当然に求められているといえ,かかる点にも意識を向けられると良いと思います。

総評

問われている論点は基本的な事項であったと思います。したがって,60分という時間的制約も考えれば,素早く処理してあてはめるという能力が求められているといえましょう。

また、このような出題がされた場合、60分という試験時間は、予備試験の対策をしていない人に対しては、かなり厳しい時間的制約を課すものであるといえます。そうすると、論ずべき事項の多くについて、満足に触れることができなかった受験生も多かったのではと推測されます。

これらのことを踏まえると、法科大学院入試に関しても、予備試験の過去問に取り組むことが有効な対策であるといえるでしょう。

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