平成26年度神戸大学法科大学院入試、刑事訴訟法のポイント解説

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形式

小問1では、告訴不可分の原則について、存在理由と例外を答えさせるものです。設問では、指示が具体的に示されています。

小問2では、捜索差押許可状の記載のうち、「捜索すべき場所、身体又は物」の記載として、設問のような記載が許されるのかが問われているものです。①と②の2つを検討します。

解答の大枠

小問1では、親告罪の告訴不可分の原則について、理由とともに説明し、例外事例を自分なりに記述する必要があります。抽象的な問題であるため、教科書の目次に沿ったような解答を目指すのが良いかと思われます。

小問2では、「捜索すべき場所、身体又は物」の記載についてのみが問われているものであるので、記載の趣旨、具体性の判断基準を示して解答することが必要と思われます。捜索すべき場所について、特定されている必要があるでしょう。基準としては、「空間的位置を明確に示すだけでなく、管理権または支配権の別が明確となる程度」(出題の意図)でなければなりません。

論点

小問1

告訴不可分の原則の定義を記載し、主観的不可分の原則、客観的不可分の原則の2つがあることを示す必要がありそうです。その例外として、犯人が、被害者の親族である犯人と親族でない犯人との2人である場合に、親族でない犯人のみを告訴した場合には、例外として親族である犯人には効力が及ばないということなどを、示すことができそうです。

小問2

①では、管理権または、支配権が単一といえないため、原則としては、別の令状が必要になると示すことが必要といえそうです。理由としては管理権の侵害をまとめて審査すべきでないことなどが挙げられるかもしれません。

②でも、①で挙げた基準から考え、素直に当てはめていくことが必要であると思われます。

総評

小問1では、抽象的に告訴不可分の原則について記載するものです。このような問題は、基本書などを日ごろから、目次を意識して学習できていたかが、解答の差になって現れるものといえるでしょう。

小問2は、捜索差押許可状の記載の特定性について、趣旨より規範を立て当てはめるというものです。これは判例学習を意識していたかによって、差が出るような問題であったかと思われます。

日ごろから基本書、判例を幅広く学習していれば解答の道筋が見えやすい、ということがこの問題から学べます。

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