曽和俊文他「事例研究 行政法」の特徴と評価

事例研究行政法

「事例研究行政法」の特徴

8人の学者共著の行政法の演習書で、司法試験対策に分量的・レベル的に丁度良い本として、受験生に支持されている一冊です。

問題数は32問で、基本課題10問、行政の主要領域15問(ここまでは解説有り、参考答案はなし)と総合問題7問(ヒントのみ、橋本博之「行政法解釈の基礎 「仕組み」から解く」に1問目のみ解説記載あり)が掲載されています。総合問題はかなりレベルが高いですが、取り組む価値は大いにあり、勉強会等で演習すると大変良いと思います。

司法試験レベルの問題で、個別法解釈までしっかりと取り組める本であり、重要論点もきっちり網羅されています。解説も丁寧で長すぎず、わかりやすいものが多いのも良い点でしょう。

「事例研究行政法」の評価は?

短答式対策において

本書は完全に司法試験論述対策向けで、問題に関する論点の解説という面が強いので、知識・条文・判例を問う短答式試験向けではないでしょう。

法科大学院入試対策において

法科大学院対策にも良いと思います。事例問題の考え方を教えてくれる本であるため(参考答案がついていないのが残念ですが)、どのような点が論点となり、個別法をどう解釈していけばよいのか、そのヒントをたくさんもらえる本だと思います。

行政法は、教科書知識と事例問題の乖離が激しいので、本書でそれらがどうつながるのかをしっかり学ぶことができれば、本番で事例問題が出題されても焦ることはないと思います。

司法試験・予備試験対策において

まさに司法試験向けです。分量、レベル的には司法試験向きとして書かれており、個別法解釈などもこのレベルまでできるようになることが、目標というところでしょう。教科書を読んで一通り知識が入った段階から、とにかく本書で知識の使い方・個別法解釈を学んで、その観点をもって、判例集等で判例の事案と要旨をガンガン記憶していきたいところです。

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