橋本博之「行政判例ノート」の特徴と評価

行政判例ノート

「行政判例ノート」の特徴

全体が25の章に分けられ200を超える判例数が収録されています。判例百選でも同じぐらいの数が収められているので、判例百選を利用している人と同様な学習範囲を押さえることができます。また百選の番号もついています。

項目がきちんと分けられているので、処分性や原告適格など、目次からその学習したい分野についてポイントを絞って押さえることができます。また、一人の著者による一貫した視点でまとめられているので、様々な学説に迷わされず学ぶことができます。構成としては、事実・判旨・POINTと並んでいます。事実と判旨はどの判例集でも押さえることができます。

本書の便利なところはPOINTとして簡単な解説が載っており、その判例をどのように読むべきなのかが示されているところが、とてもわかりやすく、初学者や独学者にとっても使いやすくなっています。むしろPOINTを先に読み判例の読み方を知った上で、事実・判旨を読むという方法も効率よく判例を押さえるのにはいいかもしれません。

「行政判例ノート」の評価は?

短答式対策において

短答式でも、判例の知識は問われるため、本書のように判旨をコンパクトに押さえていくのは有用であると思われます。もっとも、予備試験の短答式では、行政事件訴訟法や行政手続法などの条文知識も問われるため、本判例集だけでなく過去問を利用しながら、条文を読み込んでいくことも必要かと思われます。

法科大学院入試対策において

法科大学院入試対策としては、情報量が少し多いかと思われます。基本的なところが出題されるとはいえ、判例知識も必要になります。そこでPOINTを活用して効率的に押さえていくという利用法は有用かと思われます。

司法試験・予備試験対策において

情報量としては、十分な量を押さえることができると思われます。論文式試験では、判例の事案をもとにした問題が出題されることも多いですが、その際判例の事案や判旨、特殊事情などを押さえておけば、そのまま論文で書けるわけでないにしても、司法試験、予備試験の論文式問題を考えるヒントになるでしょう。

論文式の問題は、判例知識があれば解けるというわけではなく、基本的知識や、初見の参照条文の仕組みを読み解くということも必要になります。そのため、判例を読むのと並行して、問題演習を通してなど関連の条文の仕組みを読んでみるなどすれば、さらに本書の利用価値が高まることでしょう。

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