西口竜司「西口竜司の論文書き方 革命本 答案作法編」の特徴と評価

「西口竜司の論文書き方 革命本 答案作法編」の特徴

本書は辰巳専任講師・弁護士の西口竜司氏が、合格答案を書く上での作法を選択法以外の7科目について解説したものです。

本書は論文試験を十分に解いたことのない初学者を対象として作成されたものです。基礎講座や学部の授業では一通りの学習をしたが、論文で何を書けばいいかがよくわからない、そもそも司法試験の論文試験ではどのような事が問われているのか把握できていないといった方は本書を通読することで論文の型のイメージを思い描けるようになるでしょう。

本書の一番の特徴は7科目すべての答案作成作法がコンパクトに網羅されている点です。既存の類似書でも答案作成作法を解説している書籍は多数ありますが、多くは1科目若しくは系別となっており、また、分量も300頁を越えるものもあり、とても初学者が使いこなせるものではありませんでした。しかし本書は論文制作作法のエッセンスを凝縮し、一科目あたり50頁程度にまとめています。この分量であれば初学者であっても基礎講座等と並行して論文対策を行うことが出来ます。

本書の構成は「作法集」と題して論文作成に必要なテクニックを総論的に解説し、別節で司法試験・予備試験の過去問で右作法を実践する、という形式となっています。司法試験は科目ごとに答案制作作法が全く異なっていることから、各科目ごとにその差異を丁寧に解説してくれる本書は、初学者の初めての論文学習にぴったりといえます。

また論文をそれなりに解いたことがあるといった中級者であっても、本書は伝聞法則や訴訟承継といった難解な重要論点についても解説していることから本書を手に取る価値は十分あります。

「西口竜司の論文書き方 革命本 答案作法編」の評価は?

短答式対策において

本書は題名の通り、論文試験対策に特化したものなので短答対策の役にはほぼ立ちません。別途対策を講じましょう。

法科大学院入試対策において

本書は法科大学院入試を目指している学部生や初学者を正に対象としているものですから是非ともおすすめしたいです。もっとも本書は司法試験・予備試験の論文対策を目的としたものであり、各法科大学院の出題傾向に完全にマッチしているとはいえません(法科大学院入試は一行問題等も多いので)。論文制作作法の基本部分は本書で一応まかなえますが、各法科大学院対策のためには過去問をチェックして出題傾向を確認しておきましょう。

司法試験・予備試験対策において

予備試験を目指している初学者や法科大学院二年生はまだまだ論文作法がきちんと把握できていない方が多いですが、本書を読むことで合格答案を具体的にイメージすることが出来ます。また本書は論文作法の基本的部分の解説が主ですが、本書を読むことで自分の答案でダメな点が発見できる事もあります。法科大学院三年生や修了生も論文の書き方で悩んでいたら本書を斜め読みでもいいので読んでみましょう。

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