伊藤眞「破産法・民事再生法」の特徴と評価

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「破産法・民事再生法」の特徴

本書は東大法科大学院、早稲田法科大学院を歴任され、現在東京名誉教授等に就かれている伊藤眞先生が執筆した基本書です。伊藤塾塾長・伊藤“真”とは全く別人です(念のため)。伊藤先生は民事訴訟法分野で第一線に立たれているだけでなく、倒産法の分野でも同様に第一線に立たれております。

本書の特徴としては、何といってもそのボリュームです。ページ数にして実に1256頁であり、見た目はもはや辞書です。「見た目は」といいましたが、実際の使用法としても、辞書として使うのが最も適切だと思われます。さすがに通読には向きません。

また、初学者の方が最初にこの本にトライするのもお勧めしません。最初の一冊ならば、山本和彦「倒産処理法入門」や、山本和彦ほか「倒産法概説」で十分ですし、適切でしょう。

「破産法・民事再生法」の評価

肝心の中身についてですが、やはり代表的な学者が書かれた渾身の一作というだけあって、内容としては文句なしと言えるでしょう。

まず、理論的根拠がはっきりと示してくれているため、悩める学生たちにとって解答をしっかり与えてくれるものであるといえます。手続面・実務的な運用について丁寧な解説があるところに、大手法律事務所の先生からの評判も高いです。

また、論点も当然ほぼすべてについて網羅されています。しっかり注釈まで読み込めば、何であれ必ず言及があるというのはさすがです。まさに辞書というに相応しいです。時折判例・通説と異なる独自説もありますが、伊藤先生程のネームバリューであれば、司法試験で使う分には全く問題ありません。

総括すると、「とりあえず一冊、本棚においておけば安心できる辞書」といった具合です。これと判例百選・倒産法演習ノートが「倒産法三種の神器」といえるのではないでしょうか。

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