辰巳法律研究所「条文・判例本 刑事系刑法」の特徴と評価

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「条文・判例本 刑事系刑法」の特徴

刑法の条文と判例をまとめた試験対策本です。条文も判例も載っているわりには、分量はそれほど厚くありません。受験に必要十分な量の知識がまとめられています。

判例は、判旨のみ載っているところも多いため、より事案など詳しくは、判例集で別途補う必要があるといえます。もっとも、答案で記載するべき部分はほぼ載っているといえるため、理解すべき部分を抜き出したものと考えてよいでしょう。

ページ数は全体で580ページ程です。項目分けについては細かく分けられているのは良いのですが、総論の共犯部分は細かく分類されすぎている部分もあり、必要な部分だけを読もうとする際にはどこが重要なのか一見してわかりにくいかもしれません。その際は、解説が詳しく載っているところを重点的に読むのがいいでしょう。

各論については、各構成要件の定義がしっかりもれなく書かれています。学説により結論がわかれるようなところは、図表でまとめられているため理解の助けになるでしょう。

「条文・判例本 刑事系刑法」の評価は?

短答式対策において

短答式対策として、本書は条文を定義・判例・学説などと合わせて読むことができるので、まさに短答式対策に最適といえます。特に、刑の減免事由・執行猶予などは条文を知っていれば解答できる問題が多く、多くの受験性は手薄な部分のため、本書で特に解説がある部分だけでも素読して身に着けていけば、得点を伸ばす武器になると思われます。

法科大学院入試対策において

法科大学院入試対策としては、本書が短答用の条文対策も兼ねているため、情報量は多すぎると思われます。もっとも、各論の構成要件の定義などをしっかり把握できれば論文式試験に役立つでしょう。

司法試験・予備試験対策において

情報量としては必要で十分であると思われます。予備試験司法試験の論文では、すばやく問題点を抽出し、答案構成をしなければならないため、本書で、条文の内容や、各構成要件の意義を理解しておきたいところです。

本書には、論文式試験で出やすい部分に、「論文Link」がついている。論文式試験で問われた際に、検討すべき項目がまとまっています。もっとも、予備試験、司法試験にて、どの順序で答案を構成すべきであるのかなどは、本書を読んでいるだけでは身につかないと思われます。そのため、別途問題演習をこなすなど、自分なりの答案スタイルを確立する練習も必要かもしれません。

別途、答案練習もこなしながらの利用であれば、試験対策に独学でも利用できるツールといえます。

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