山口厚「刑法各論」の特徴と評価

山口厚「刑法各論」のサムネ画像です

「刑法各論」の特徴

刑法学の権威・山口厚先生の書かれた刑法各論の基本書です。山口厚「刑法」(通称青本)が司法試験受験生向けに教科書として書かれたのに対して、本書は山口先生の「体系書」です。刑法総論が理論的に整理され本に対して、本書は、各論の細かな点についてもしっかりと言及された辞書として用いることも可能となっています。

西田先生の各論に並び、刑法各論において重要な定義も引用されることも多く、定評のある基本書といえます。刑法総論に比べ、650頁程度もあり分量は多いですが、手元に置いて置きたい1冊といえます。

「刑法各論」の評価は?

短答式対策において

本書には短答式対策として十分な知識が網羅されております。しかし、刑法総論の場合と同様に、山口厚「刑法」(=青本)において必要十分な知識が網羅されおり、そちらをメインに据える方がより効率の良いといえるでしょう。短答のそれぞれの肢について調べたい場合等に本書は役立つかもしれません。

法科大学院入試対策において

法科大学院入試対策としては本書を通読することは不要であるといえるでしょう。もっとも、定義などはとてもしっかりと書かれていますので、参照する価値は高いといえます。細かな議論についてもしっかりと理由付けがなされていますので、自分なりの論証を作るなどして用いると良いでしょう。

司法試験・予備試験対策において

司法試験・予備試験対策としても、本書は効果を発揮する場面があるように思います。刑法を得意科目としたい場合には、山口先生の本書か、西田先生のご著書を手元に置き、細かな議論の理由付けなどもおさえていくと良いでしょう。本書では判例についての言及がやや少なくなっておりますので、判例百選などの判例集の併用も必須となっております。

また、山口厚「刑法総論」を用いている場合には、強盗罪の共犯や身分犯などで歩調を揃えるためにも、本書の利用はお薦めとなります。

あなたもレビューしませんか?

※先に「継続力」を理解する事が重要です。

難関な試験に合格する為には独学力を鍛えなくてはなりません。

司法試験の独学力.comでは、独学力を構成する「効率力」と「継続力」。特に独学で司法試験に合格する為の必須条件である「継続力」について解説しモチベーション向上を図ります。