渡辺咲子「刑事訴訟法講義」の特徴と評価

渡辺咲子「刑事訴訟法講義」第7版サムネ

「刑事訴訟法講義」の特徴

本書は総ページ数400ページほどであり、文字も大きめなこともあり内容はコンパクトな司法試験、予備試験の学習者に最適な入門書です。文章は、です・ます調で書かれているので大変読みやすく、まるで著者の講義を聞いているような感覚で読み進めることができるようになっています。

各項目の解説の中には、随所に実務ではどう扱われているかについての記述もあり、実務を意識した学習ができるようになっています。これによって、知識として修得するだけでなく、実務への架け橋にも役立ちます。

これは、捜索差押許可状の書式など、30を超える書式例を通して、日常の生活ではなじみの薄い刑事訴訟の手続きを具体的にイメージすることができる構成になっているところにもあらわれていいます。また、手続きの流れなどを図表で示しているところなどは、全体の流れを意識しながら学習することに役立つと思われます。

「刑事訴訟法講義」の評価は?

短答式対策において

刑事訴訟法は予備試験の短答式に出題される。短答式では大きな手続きの流れや判例知識が問われることもあります。そういった問題に対しては本書での学習も役立つでしょう。もっともそうした問題には論文式の学習がそのまま活かされるという点から、本書を短答式対策に使用するのには直接的には向いていないと思われます。別途、過去問集などを利用したり、出題された箇所について条文を読むなどすることが適切な学習法を思われます。

論文式対策において

本書は、刑事訴訟法知識ゼロの人でも読めるよう、平易に記述されており、初学者が独学で利用するにも適しているといえます。記述は要点をしぼり短めになっているので、手続きの流れの大枠をつかむために利用することができます。ただ、記述はわかりやすく内容を解説するという体裁なので、このまま論文式試験の答案として書くことができるようなものにはなっていないようです。

もっとも、司法試験、予備試験の受験生ならば、論文の書き方は別途答案練習などを通して身に着けていく機会があるでしょう。論文式ではあまり細かい知識を要求されることは少ないと思われるので、本書のように基礎知識を中心に理解しておくのは非常に有用です。

また、判例はポイントを押さえて簡潔に記載されているので理解しやすく、さらに判例集で学習する際の正確な指針を与えてくれます。

まとめ

本書は非常に平易な文章で、図表を用いながら解説されているので初学者が独学で基礎固めをするのに最適です。また、ある程度学習が進んだ人にとっても、あまり細かい論点に踏み込まず全体を一気に復習しなおすためにも利用できるので、理解をいっそう深めることができると思われます。

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