辰巳法律研究所「法律実務基礎科目ハンドブック2 刑事実務基礎」の特徴と評価

法律実務基礎科目ハンドブック2-刑事実務基礎のサムネ画像です

「法律実務基礎科目ハンドブック2 刑事実務基礎」の特徴

刑事実務の試験対策の決定版と言われるほどの予備校本です。

B5判、500頁程度と、ボリュームとしてはそこそこあるようにも見えますが、中身は二色刷りで文字も大きめなので見た目の厳つさによらず非常に読みやすいものといえます。

また、内容としても、第1部に捜査・公判手続きなどの刑事手続、第2部に事実認定、第3部に法曹倫理、第4部に口述試験の再現ドキュメントが収録されており、よくこのページ数でこれだけ盛り込めたなと思う程網羅されています。

また、第3版で犯人性の認定(予備試験論文式で頻出)が追加され、第4版で公判前整理手続等の記載が追加されたため、ますます穴が無くなってきたものと思われます。

予備校本らしく、図や表を用いて、覚えるべきところを端的にまとめてくれているため、試験対策において非常に有用です。

「法律実務基礎科目ハンドブック1 民事実務基礎」と並んで、実務基礎科目の対策はこれ1冊だけという方もそこそこいらっしゃるのではないでしょうか。

「法律実務基礎科目ハンドブック2 刑事実務基礎」の評価は?

短答式対策において

第1部・刑事手続の部分だけは使えると思います。刑事訴訟法の短答ではしばしば刑事手続に関する出題があり、特に公判前整理手続などは条文を読むだけではなかなか頭に入ってこないこともあるため、本書で手続の流れを一度しっかり学んでみてもいいかもしれません。

法科大学院入試対策において

要件事実など、民事実務の知識は法科大学院入試でもそこそこ必要となることがありますが、逆に刑事実務プロパーの知識が法科大学院入試で問われることはそこまでありません。

そのため、刑法・刑事訴訟法の理解の補助としては本書は使えるかもしれませんが、まずは刑法・刑事訴訟法の学習をしっかり固めた方が良いかと思われます。

司法試験・予備試験対策において

予備試験論文式試験会場で本書を読んでいる方が相当数いる、というほど予備試験受験生の間でシェアを獲得しています。その理由は、何といっても短時間でほとんどの分野をカバーできる点にあるでしょう。

特に法曹倫理などは、コストパフォーマンスの関係から本書をさらっと読むだけ、という勉強法も一つあり得るところです。

また、予備試験口述式を受験する際には、本書の再現ドキュメントが非常に役に立ちます。知識を詰め込むのと同じくらい、再現ドキュメントを読み込み、本番のイメージを知ることが対策として不可欠です。

予備試験だけでなく司法試験対策においても、本書は第二部で事実認定について記載してあるため、刑法総論・各論の事実認定の能力を涵養することができる点で有用です。

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