Wセミナー「司法試験・予備試験 逐条テキスト1 憲法」の特徴と評価

「司法試験・予備試験 逐条テキスト1 憲法」サムネ画像

予備校・早稲田セミナーが出版している主に択一対策向けの逐条解説型テキストのひとつ。LEC「択一六法」などと同様に条文,短答式で押さえるべき知識や実際に出題された問題,表によるまとめ,重要判例等が記載されている形です。

「司法試験・予備試験 逐条テキスト1 憲法」の特徴

  1. 判例が多い
  2. 引用部分が長い
  3. 引用個所に色分けがある

が主な特徴です。

本書の良いところは、短答式で重要な条文知識、概念などが表で分かりやすく整理されていることにとどまらず、がっつりと判例を引用してくる点でしょう。

短答式の問題に取り組んでいると、判例についてそんな細かい事案を聞かれてもわからないなと思って、確認のため百選を読んでみると引用部分外だったという経験がおありの方は多いと思いますが、本書では判例の引用部分が百選などよりも長く、必ず載っています。

また、ただ引用が長いだけだと嫌になって読む気が起こりませんが、本書では適宜判旨の内容ごとにタイトルが付され、過去問での出題個所は青色で表示されるなど長く引用されている判例の読みやすさにも工夫が見られます。

そして、百選掲載判例のみならず重要判例解説に載っているレベルの判例・裁判例などもきちんと拾っており、しっかり読めれば短答式の対策としてかなり有用で、京大の受験生の評価も高かったです。

「司法試験・予備試験 逐条テキスト1 憲法」の評価は?

短答式対策において

向いています。

まさに短答式のために書かれた本です。基本的知識の整理もきちんとしてくれていますし、他の予備校本よりも判例が多く引用部分も長いのが特徴なので、判例理解を問う問題の対策に特に向いています。

法科大学院入試対策において

あまり向いていないです。

表紙には「論文式試験対策に使いこなせ」と書いてありますが、「論述マテリアル」と書いてある部分の記載はおそまつですし、論述試験対策を十分にできる本とは到底いえないでしょう。また、判例理解についても法科大学院入試レベルで本書記載程度の事実関係までしっかり押さえることまでやるよりは、より論述でよく出る論点や答案の書き方を学ぶ方が重要だと思います。

司法試験・予備試験対策において

司法試験・予備試験対策レベルですと、判例についても事案の理解や射程が問われるため、百選よりも事案を深く知ることや、また近年の重要判例などを押さえるという点で本書は役立つといえます。このように判例理解の点には非常に役立ちますが、それ以外の点には論述対策であまり役立たないので、短答式対策で論述の判例対策もできている、くらいの気持ちで使うのが良いと思います。

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