西口竜司「論文の書き方 革命本 憲法論文攻略編」の特徴と評価

西口竜司「論文の書き方 革命本」憲法論文攻略編サムネ

本書は辰巳専任講師の西口竜司氏が行った憲法論文講義を書籍化したものです。本書のコンセプトは基礎知識は一通り得たものの論文の書き方がわからない、三段階審査とはなんぞや、違憲審査基準の定立の仕方がわからないといった論文初心者に論文の書き方を伝授するところにあります。

他の大学教授等が出している論点解説書にくらべ学問的に深いことを説明するものではないですが、司法試験過去問などを用いて答案構成の仕方をレクチャーしており初心者でも取っつきやすい内容となっています。

「論文の書き方 革命本 憲法論文攻略編」の特徴

本書の構成は序章・第1章で基本的な思考スキームを確認し、第2章で23年度司法試験を題材に論文の答案構成の仕方を説明、第3章で司法試験過去問やプレテストを題材に演習するものとなっており、それぞれ参考答案もついています。司法試験の過去問を検討することで実戦力を養いつつ、三段階審査の思考方法について平易に説明されています。まさに論文初心者にとって最適な「論文」入門書といえます。

「論文の書き方 革命本 憲法論文攻略編」の評価は?

本書は先述のように論文の書き方からわからないといった本当の初心者を対象とするものであり、学問的な深みは全くありません。また適用審査において一部不正確な記述・理解があり内容面で現在では疑問符がつくところがあります。

しかし、本書のコンセプトはあくまで論文初心者に論文の書き方をレクチャーする点にあり、内容面の不備を補って有り余るわかりやすさが本書にはあります。「三段階審査がわからない」「芦辺憲法では足りないの?」といった疑問を持つ方は是非とも本書を一読してみましょう。

「論文の書き方 革命本 憲法論文攻略編」の使用方法

本書序章・第1章では近似話題となっている三段階審査の一つの理解の仕方を初学者でもわかりやすく解説しています。三段階審査論は未だ日本では固まった学説が存在しないのであくまで理解の一例ですが、司法試験を解答する上では最新の議論についての理解は不要なので本書の理解で十分でしょう。なので三段階審査がわからない、適切な審査基準を定立できない方はまずこの部分を熟読しましょう。

また新司法試験となってからは原告・被告・私見の三面から検討することが求められていますが、それについてもどのように書くのがベターなのかについても説明されているので安易に原告:厳格、被告:ゆるやか、私見:中間基準にしてしまっている人は本書該当部分を参考にしましょう。

第2章、第3章は実際に試験問題を解答してみます。その際には実際に答案を書いてみましょう。その後参考答案と見比べ、自己の答案との乖離を意識します。初めのうちは人権選択から異なっていることも少なくありませんが、解説を読み合格答案を近づきましょう。本書は独学にもぴったりなので論文初心者の方は一読してみましょう。

あなたもレビューしませんか?

※先に「継続力」を理解する事が重要です。

難関な試験に合格する為には独学力を鍛えなくてはなりません。

司法試験の独学力.comでは、独学力を構成する「効率力」と「継続力」。特に独学で司法試験に合格する為の必須条件である「継続力」について解説しモチベーション向上を図ります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。