神田秀樹「会社法」の特徴と評価

神田秀樹「会社法」サムネ画像

「会社法」の特徴

学習院大学教授(東大名誉教授)の神田秀樹氏が執筆した会社法の基本書です。とにかく薄く(江頭憲治郎「株式会社法」の厚さ・内容的に3分の1ぐらい、伊藤靖史他「リーガルクエスト 会社法」弥永真生「会社法」よりもまだ薄いです)、要点のみを書いたようなシンプルな本で、やや発展的内容になるとすべて注に入っているのが特徴です。毎年のように改定されており、平成26年の会社法改正にもきちんと対応しています。

「会社法」の評価は?

短答式対策において

やや向いています。

論点・重要判例等の総ざらいには向いていますが、組織等からかなり細かい条文理解が問われる予備試験の短答式においては、より条文理解を深めるタイプ短答向け予備校本等の方が短答向けの知識を手早く得られると思います。

法科大学院入試対策において

向いています。

この局面においても、本書はケースを多用する本ではないですし、論点の総ざらい、会社法改正の知識を手早く入手するといった使い方になりそうです。本書は授業ノートの要点を知るために使う、手早い復習に使うといった使い方が向いており、法科大学院入試レベルできちんと会社法を押さえて得点を伸ばしたいのであれば、よりケース等が掲載されており実践向きで判例をきちんと拾える「リーガルクエスト 会社法」程度の知識があった方が安心であると思います。

司法試験・予備試験対策において

向いています。

論点の総ざらい、会社法改正の知識を手早く入手するといった使い方になりそうです。ミニマムの勉強を目指すのであれば、確かに会社法分野は株式や取締役会・株主総会の分野が出やすくその分野について基本知識と判例理解があればよいのですが、本書のみで論証パターンを作るのは難しいと思いますし、独学で本書のみを用いた勉強をするのでは会社法のイメージが全くつかめないと思われる点が心配です。

司法試験対策としては、最近までの民集掲載レベルの重要判例を本書記載レベルを超えて(判例集や調査官解説等)フォローし、演習書などで実戦形式での演習に慣れて論点を拾っていくことが重要だと思いますので、そういったもので知識の肉付けを図っていきたいところです。

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