伊藤靖史他「リーガルクエスト会社法」の特徴と評価

伊藤靖史「リーガルクエスト会社法」サムネ画像

「リーガルクエスト会社法」の特徴

同志社大学の伊藤靖史教授、中央大学の大杉謙一教授、東京大学の田中亘教授、立教大学の松井秀征教授らが執筆した会社法の基本書です。

バランスが良いのが特徴で、判例・通説、有力説が適切な分量で分かりやすく書かれています。江頭憲治郎「株式会社法」程厚くないですが、必要な知識から最新の重要判例・裁判例まできちんと触れられています。近年の会社法改正にも対応しています。

最近の議論であるM&A関連、公正な価格に関する議論の頁も充実しており、まさに最新の知識まで得られる本です。著者はいずれも気鋭の学者で、著者が重なる伊藤靖史他「事例で考える会社法」との対応もよいです。

また本書の特長として、検索性に優れている点が挙げられます。条文検索ができる点が他の教科書などと大きく異なり、条文が多岐にわたりどこに書いてあるのかわからないときでもすぐに見つけられるのが良い点です。適切な分量で読みやすい良書として、学部生から司法試験受験生まで人気の一冊です。

「リーガルクエスト会社法」の評価は?

短答式対策において

向いています。

大筋の知識と重要な判例も押さえられるため向いていると思われます。ただ、短答式特有の組織関係の細かい条文知識等は肢別本や択一六法、過去問等で補うべきでしょう。

法科大学院入試対策において

向いています。

事例なども掲載して重要論点・判例はきちんと網羅しているので、まずは本書で知識をしっかり固めた上で、事例問題で論点をこぼさないよう黒沼悦郎他「Law practice 会社法」等に取り組んでおけば、得点できるようになると思います。

司法試験・予備試験対策において

向いています。

本書の知識をきちんと押さえることがまずは重要でしょう。ただ、本書等の会社法の基本書は知識詰込み型のものが多く、重要判例・裁判例の事案や問題発見能力が十分に培われないのが不安となると思われます。そういった点は判例集や、最高裁の調査官解説等で事案と問題意識をきちんと把握していくことも重要だと思います。

動画で解説!専門家が評価する「リーガルクエスト会社法」

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