江頭憲治郎「株式会社法」の特徴と評価

江頭憲治郎「株式会社法 第6版」サムネ

本書は会社法分野における最も権威ある体系書の1つといわれています。他の基本書と比べて圧倒的な分量を誇り、基本書として通読するのではなく、辞書代わりに使用することがよいと思われます。文章は基本的に読みやすく、本文自体は極めて簡潔に書かれており、論点事項を脚注にまわしている構成となっています。著者本人が本来は実務家を想定していると言っていることからも、司法試験・予備試験に必須である、とまではいえないでしょう。

「株式会社法」の特徴

本書を読むにあたって注意しなければならない点としては、本書の見解のすべてが判例・通説ではないという点です。しかし、著者の見解においても、結論に至るまでの理由はしっかりと述べられており、上記の点を踏まえて読めば問題ありません。また、章立て等の基本書全体の構成が他の基本書と比べて若干異なることにも注意が必要です。

さらに、巻末の索引が索引の機能を十分に果たしているとは言い難いとよく言われます。本書の内容が極めて膨大であることもありますが、それと比して索引が粗く、いざ調べたいことがあって索引を見ても、目的の言葉が掲載されていないこともあります。もっとも、目次の章立てがその分しっかりしていることから、本書を利用したいときは、目次から検索していけば良いかと思われます。

「株式会社法」の利用方法

上記のとおり、圧倒的な分量を誇ることから、会社法上のほぼすべての論点事項はこれを読めば記載があります。他の基本書に記載のない論点も本書には記載されており、辞書として使用する点では最適です。もっとも、個々の論点についての言及は少量であることが多く、いわゆる有名論点であり他の基本書では多くの分量を割いているものについても、簡潔な理由のみにとどまることもあります。

したがって、本書は、司法試験・予備試験に向けての使用という点では、辞書的な使用をすることが適しているといえます。軸とする基本書を他に用意し、それを通読した後に辞書として本書を使用すべきかと思われます。演習書・過去問を解きつつ、疑問点が生じたら本書を参照する形を採れば、より理解が深まるといえるでしょう。

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まとめ

独学で会社法を学習しようとする場合にも、やはり他に軸とする基本書を用意し、本書は辞書としての使用にとどめるべきです。さらに、本書の見解のすべてが通説・判例ではないことにも注意しなければいけません。以上の点に鑑みれば、本書は、あくまでサブとしての使用にとどめるべきですが、試験に合格し実務に出たときにおける到達点であることから、必要なときには(図書館で借りる等で)参照したい本という位置付けでしょう。

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