丸山秀平「基礎コース商法〈1〉総則・商行為法/手形・小切手法」の特徴と評価

丸山秀平「基礎コース商法Ⅰ総則・商行為法 手形・小切手法」サムネ画像

「基礎コース商法〈1〉総則・商行為法/手形・小切手法」の特徴

本書は中央大学法科大学院の丸山秀平先生が執筆された基本書です。

ページ数は商法総則・商行為法・手形・小切手というボリュームにもかかわらず、301頁とコンパクトにまとめられており、文字も大きめで2色刷り、図も多めとかなり読みやすいレイアウトになっています。また、理論的部分には深く踏み込まず、学説、判例を軽く紹介し、先生の見解が一言述べられているにとどまっているのがポイントです。

そのため、深く学ぼうとするのであれば少し物足りないかもしれませんが、初めてこれらの分野を学ぶ方には非常におすすめできる一冊です。

「基礎コース商法〈1〉総則・商行為法/手形・小切手法」の評価は?

短答式試験対策において

司法試験の短答に商法は無いため、司法試験の短答対策としては本書は不要ということになります。

一方、予備試験にはちゃんと商法の短答科目があるため、対策が必要になります。

そして、短答は論文と違って、必ず毎年数問は商法総則・商行為・手形・小切手からの出題がされています。論文であれば「捨てる」という選択肢も無いではないですが(責任は取れませんが)、短答においては6点~10点(30点満点中)というかなりの割合を占めてくるため、「捨てる」という選択はです。

しかし、どの受験生もこれらの分野は手薄であり、いきなり過去問を解いても訳が分からないということも多いのではないかと思います。そんなときにうってつけなのが本書です。本書であればすべての分野が具体例とともにかなり平易に書かれているため、初学者でも理解しやすく、かつボリュームも少ないためすぐに通読できます。

法科大学院入試対策において

既修者試験対策としては、短答式試験対策の場合と同様、本書は非常に有用です。

また、本書は手形法などの入門書としてかなりおすすめできるため、法科大学院を目指す学部生が最初に手に取るには良い本であるといえるでしょう。

司法試験・予備試験対策において

論文試験でもまれに商法総則・商行為法・手形法・小切手法からの出題があります(平成28年度予備試験商法でも手形法の出題がありました)。

もっとも、出題の頻度はかなり低いため、その他の科目の学習で手一杯な学生にとっては、どの程度これらの対策に時間を割いていいものか非常に悩ましい所です。

そこで、これらの分野の学習を最低限で済ませたいと思うのならば、「本書を通読して終わり」というのも一つの手です。本書は全分野の論点・判例について一通りさらっと解説しているため、深い知識こそ得られないものの、論文試験で最低限の回答はできる程度の知識は得られます。

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