辰巳法律研究所「新司法試験論文えんしゅう本 民事系民法」の特徴と評価

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「新司法試験論文えんしゅう本 民事系民法」の特徴

辰巳法律研究所から出版されている、論文式試験向けの演習書。合格者が集まり、代表的な論点を網羅し、一般的な参考答案に仕上がっています。民法の問題数は多く感じるかもしれないが、全体をカバーしようとすれば、本書ぐらいの分量になるのは致し方ないところでしょう。

450ページを超える分量であるため、全部取り組むことを考えると多いと感じるかもしれません。参考答案も決して短いというわけではないです。しかし、代表的な論点について、一般的な参考答案の形は示されています。

例えば、占有権の相続の論点など、参考答案は結論と理由が端的に書かれているので、内容と論じる順序を把握するのには最適です。もっとも、解説が詳しく書かれているわけではないので、予備試験、司法試験を独学で学んでいる受験生にとっては、もうちょっと解説がほしいと感じるかもしれません。

そのため、各論点について、深く理解したい場合には、別途基本書などで内容を学習する必要はあるといえるでしょう。

「新司法試験論文えんしゅう本 民事系民法」の評価は?

短答式対策において

民法の短答式試験対策としては、条文の理解や、判例の事案と結論、理由などを把握することが有用と思われます。本書は、主に論文式試験にて問われた際に、どのように書いていくかの一例を示したものであるので、直接的には短答式対策として利用するのは、効率が良くないかと思われます。

法科大学院入試対策において

法科大学院入試対策として、本書一冊だけで対策できるかといえば、そうではないかもしれません。もっとも、法科大学院入試でも、司法試験同様、論点の抽出ができなければ解答につながらないため、本書を利用して、論点の抽出方法を身に着けるという意味での利用であれば、とても効果的に利用できると思われます。

司法試験・予備試験対策において

予備試験、司法試験対策としては、本書だけで対策することもできなくはないです。ただ、司法試験対策としては、問題文が長いため、本書のように短い問題文だけでは、練習としては足りないかもしれません。司法試験のような長文対策には、別途、長文の問題文を利用して、練習するという対策が必要であると思われます。

もっとも、民法は範囲も広く、その分論点も多いため、すばやく論点に気づき、関連条文が思い浮かぶようになっている必要があります。そこで、本書によって、基本的論点の抽出能力や、基本的論点の論述方法を身に着けることは、試験対策として有用といえます。

また、各参考答案の後ろに、一言コメントがついているので、論述する際に留意すべきことも知ることができます。

本書は、このままの形で、予備試験や司法試験の答案に書けるところばかりではありませんが、論点の論証の仕方などはそのまま使えます。よって、論点抽出能力を磨く、そして、基本的論証方法を知る、という利用方法であれば、試験に威力を発揮するものと思われます。

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