山本敬三他「民法総合・事例演習」の特徴と評価

山本敬三「民法総合・事例演習」サムネ

「民法総合・事例演習」の特徴

京都大学教授の松岡久和先生・潮見佳男先生・山本敬三先生らが執筆した民法の演習書です。本書は京都大学法科大学院での教材として作られたもので、<授業の流れ>のイメージのために作られている最後の3問を除けば、参考文献・判例等が掲載されているものの解答が全く載っていません。その難易度は司法試験を凌駕し、問題の質的にも最高水準です。

京都大学法科大学院でも予習のはるか上をいく授業が繰り広げられることもあるので、独学で立ち向かってこなせるようなものではないですが、京大生と議論できたりノートが手に入ったりするのであれば、使う価値は大いにあります。

特に問題編第Ⅰ部と第Ⅱ部の問題などは秀逸で、司法試験・予備試験で類似問題が出たこともあります。2016年度以降は京大民法の教授陣は司法試験委員ではないですが、それ以前には委員であった山本敬三氏の問題意識が第Ⅰ部に現れています。

「民法総合・事例演習」の評価は?

短答式対策において

全く向いていません。

民法の考え方に触れられるので勿論考え方や判例が聞かれる問題にはおおむね対応できるようになりますが短答式対策のために用いる本ではないいでしょう。

法科大学院入試において

レベルが超過しています。

法科大学院入試段階で既にこの問題集をこなせるのであれば、民法のレベルとしては問題なく予備試験ルートで司法試験に合格できるはずです。

司法試験・予備試験対策において

向いています。

司法試験の実践対策にとって本書以上に向いている演習書はないと思われます。大変難しいですが、攻撃防御構造、多数の論点、あてはめと民法の司法試験で立ち向かわなければならない事項はすべて網羅されています。

良質な解答が出回っていないのが難点で(web等にはずさんな解答がアップされていることがあります)、京大生から情報を入手できないのであればうかつに手を出しても、その良さを引き出しきれないでしょう。

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