山本和彦他「Law practice民事訴訟法」の特徴と評価

山本和彦「Law practice民事訴訟法」サムネ画像

「Law practice民事訴訟法」の特徴

5人の民訴学者が共著の、民事訴訟法の学部生レベルの演習書です。Law practiceシリーズの1つで、学部3、4回生が最初に取り組めるような本となっています。

民事訴訟法の初学者には、「教科書を読む前に本書を読め」と言いたくなる良書で、学部生には人気の一冊です。「民事訴訟法の授業は聞いた(あるいは教科書は一周してみた)。手続の流れはなんとなくわかったが、何が論点となってどう考えればよいのかわからない。」という人に事例問題頻出の基本事項、論点と判例をふまえて考え方を一から教えてくれるような本です。

問題数は67問(基本問題47題、発展問題20題)ですが、1問1論点の対応で、判例そのままのような事案がほとんどですので、さくさくとこなせます。

「Law practice民事訴訟法」の評価は?

短答式対策において

本書の論点網羅性は高く、短答式試験で出る管轄などにも触れてくれてはいるのですが、あくまでも論述向けでして、あまり向いてはいません。また、論点ごとに見ていく本なので、手続の流れ等を自分で補う必要があります。

法科大学院入試対策において

法科大学院入試にこそ、使ってほしい一冊です。本書は大変読みやすい上、民事訴訟法において何が論点となり、それについてどのように考えるのか、判例はどのような立場かということを基本から記述してくれています。なおかつ、論点網羅性がかなり高いので、これを読みこなせれば学部試験、ロースクール入試にはほぼ困りません。論証パターンを作りたい人にも、判例をふまえて作れる程度に理由づけもしっかりしてくれていますので、お勧めできます。

司法試験・予備試験対策において

本書が学部生に読みやすいように作られているため、司法試験向けとしては、基本を総ざらいする本に成り下がってしまうでしょう。司法試験対策として、ある学説からどのように考えることになるのかということまで教えてくれる本ではないと思います。

より難解な論点を知り、深める作業をしたい場合には、演習書としては長谷部由起子他「基礎演習 民事訴訟法」や、教科書として高橋宏志「重点講義民事訴訟法」等を読むことをお勧めします。

動画で解説!専門家が評価する「Law practice民事訴訟法」

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