平成27年度東京大学法科大学院入試、刑事系のポイント解説

東大_27_刑事系のサムネ画像です

形式

形式としては、平成26年と変わらず、大問形式になっています。70分間で、刑法と刑事訴訟法を解くことになります。刑法と刑事訴訟法の問題の区切りがわかりやすいので、解きやすいと思います。予め、過去問を解き、時間配分を掴んでおいた方がいいと思います。

解答の大枠

刑法では、X,Y,Zの罪責が問われています。行為者ごとに書くのであれば、Xから書くと書きやすいと思われます。争いのない点については、定義を出しあてはめをしていくで十分だと考えられます。

論点については、共犯関係からの離脱がポイントとなってきます。事実を評価するという姿勢を見せることが大切です。また、共謀の射程についても問われているので、そこについての言及も必要となるでしょう。

刑事訴訟法では、ビデオ撮影の適法性について書いて問われています。ここでも、事実を評価する姿勢が大切です。

論点

刑法について

罪責では、住居侵入罪、器物損壊罪、強盗致傷罪、事後強盗罪、窃盗罪について書く必要があると考えられます。論点では、主に共犯関係からの離脱について問われています。YとZでは、役割や離脱の時期がが異なっているので、両者の違いを意識し、物理的心理的因果性の遮断を論じることがポイントとなると思われます。

また、XとYは窃盗行為の共謀をしたにもかかわらず、Xは強盗行為に及んでいます。この場合、共謀の射程も問題になると思われます。また、Zは鍵を渡しただけなので、正犯性を認定するのは困難なのではないでしょうか。幇助にとどまると思われます。

刑事訴訟法について

ビデオ撮影の適法性について問われています。強制処分の定義を出し、その後任意処分の限界へと書いていくことになるでしょう。

ここでも、CとDの差異を意識したあてはめがポイントとなると思います。必要性、緊急性、相当性を単に横に並べてあてはめをするのではなく、捜査の必要性、緊急性と権利侵害の程度が均衡を保てているか否か、すなわち相当なものであるかといった意識をもってあてはめをしていくことが肝要となると思われます。

総評

論点としては、基本的なものばかりです。司法試験、予備試験の刑事系では、規範定立よりも、事実を評価する力が大切だと言われています。対比を利用して、まさにそこの力を試している問題だと言えるのではないでしょうか。

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